東北学院幼稚園

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年頭所感

2015年01月06日

聖書の御言葉を導きとして

 
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    幼稚園 園長 阿部正子


 新年明けましておめでとうございます。
 皆様におかれましては、希望に満ちた輝かしい新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
 さて、平成27年度4月から新しい「子ども・子育て支援新制度」が本格スタートします。
 この新制度は保育所の待機児童の解消など子ども・子育てをめぐる様々な課題を解決することを目的に成立した「子ども・子育て支援法」に基づくものです。
 その結果、幼稚園は、次の3つの形態に変わることになります。
①従来の私学助成のもとでの「幼稚園」
②施設型給付の「幼稚園」
③幼稚園と保育所の機能と特徴を併せ持った施設型給付の「認定こども園」(0~5才)
 少子化により定員割れの幼稚園が増加する中、園児確保と経営安定等の為に施設型給付の②③に移行、または移行を検討している園があります。しかし、新制度に移行すれば、市区町村の自治体が大きく関わってきます。新制度に移行した場合は、入園申し込み先が従来のように幼稚園であったり、自治体であったりします。いずれの場合も、新制度に移行した場合は、自治体による調整等が行われることにより、必ずしも学院幼稚園の保育を望んで入園してくる子どもたちだけではなくなるということも考えられます。
 新制度の本格スタートを前にして、全ての幼稚園は、新制度に移行するか、移行しないのかという、重大な選択を迫られました。
 東北学院では、現時点でどのような選択をすべきか検討を重ねた結果、平成27年度は、新制度に移行せず、従来型の幼稚園として継続することを決定しました。それは、東北学院の建学の精神を守るためであり、キリスト教保育を実践していくための選択であると考えています。
 幼稚園では満3才から6才までの異年齢の子どもたちが行事の中だけでなく、毎日、全園児入り混じって遊び、様々な関わりを持ちながら日々成長しています。
 これは、ある年長の女の子たちが口喧嘩になっていた時の事です。子どもに呼ばれてその場に行った私が、両方の言い分を聞いてから、「どうしたらいいんだろうね?」と呟いた時に、傍にいた年中の男の子がこう言ったのです。「神様にお祈りすればいいんじゃない?」早速その場にいた子どもたちと一緒にお祈りをしました。お祈りを終えると先刻まで口喧嘩し、泣いていた女の子たちは、まるで何事もなかったかのように、「また一緒に遊ぼう」と言って砂場に走って行きました。
 それから、これはある日の保育参観の日に年少児の保護者から伺った話です。「あのね、なんでもイエスさまをとおすんだよ」。事あるごとに娘に言われ家族みんなが3才の娘に教えられると語っていました。
 幼稚園で学んだ「祈り」の大切さをしっかりと自分のこととして受けとめて、生活の中に生かしていることを実感します。
 子どもを招くイエスさま。イエスさまの教えと行いを素直に直感的に受けとめることのできる子どもたちは、これからますます背丈も伸び、神さまと人々に愛されていくことでしょう。
 1月の子どもたちの聖句は、ルカによる福音書二章五十二節です。
「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。」
 制度が変わろうとも、時代が変化しようとも、与えられた命を真剣に生きようとする子どもたちがいます。その子どもたちのために、イエスと聖書の御言葉を導きとして、今年度も職員一同力を合わせ、心を合わせ、キリスト教保育の実践に努めてまいります。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。