年頭所感-阿部正子園長-

2017年01月04日

二つの特色を生かして

 
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    幼稚園 園長 阿部正子

 東北学院幼稚園は、「教育を通じて、この地に神の言葉の種を蒔きたい」という東北学院の願いと地域の強い要望によって1962年に開園し、主に導かれて、54年の歴史を刻んできました。
 東北学院幼稚園には、二つの特色があります。
 第一の特色は、『キリスト教保育の実践園である』こと、第二の特色は、『幼・中・高・大と連携し協力を得て保育にあたっている』ということです。
 第一の特色『キリスト教保育の実践園である』ということは、教職員が《教育理念》を持って保育にあたっているということを意味しています。
 数年前の卒園式当日、ある園児のお母さんが私に語ったことを今も忘れることができません。
「できるなら、もう一度この子をおなかに戻して、産んで、年少の時から、この東北学院幼稚園に入れてみたい」と、笑顔で語っていたお母さんですが、涙はポロポロと零れていました。震災後、他県から転居して他の幼稚園に入れたものの、数か月後、園長先生から呼ばれて、「おたくのお子さんは、ちょっと…」と言われ、退園を勧告され、そして、年度途中で学院幼稚園年中組に入って来たのだそうです。そんな経緯をこの時、初めて知らされました。
 少子化の影響で経営が厳しさを増していくと、経営最優先となって、《教育理念》は置き去りにされかねません。
 しかし、東北学院幼稚園は、キリスト教に基づいた《教育理念》をしっかりと持った幼稚園であり続ける為に、これからも礼拝を重視し、教職員の「聖書の学び」の活発化を図っていきたいと考えています。
 第二の特色は、幼・中・高・大との連携で、最も歴史があるのは造形展の陶芸作品制作です。30年以上にわたって、中高のご指導とご協力をいただいています。
 また、大学の英語サークルの学生が主体となって始まった「英語で遊ぼう」は、11年目を迎えました。参加した学生からは、園児の笑顔と意欲に励まされ、園児に助けられて楽しく活動できたという声が多数ありました。3年前からは、東北学院中学の職場体験学習を受け入れ、さらに、昨年の夏休みには、学院高校のボランティアの生徒が預かり保育をサポートしてくれました。
 東北学院の幼・中・高・大の連携は、決して一方通行ではありません。相互に刺激し合い、影響し合い、年齢差が大きくとも互いに「学び合い」があります。交流と連携のできる東北学院の良さ、それが第二の特色です。
 この二つの特色を最大限に生かし「地の塩・世の光」として生きる人を育てることが、私たちの《ミッション》です。
 地域の皆様に愛され、「子どもも保護者もおじい様もおばあ様も行きたくなる園」作りを進めて参ります。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。