東北学院幼稚園

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年頭所感

2014年01月06日

子どもたちと共に

 
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    幼稚園 園長 阿部正子


 新年明けましておめでとうございます。新しい年、皆様の上に主のお恵みが豊かにありますよう心からお祈りいたします。
 東北学院幼稚園は、建学の精神に基づき、今年も、一人ひとりを生かし大切にする保育を目指してまいります。
 泥団子を作ってせっかく楽しく遊んでいたのに、次々に壊していく子がいて、どうしたらいいんだろうと困り果てていた先生の傍で、ひとりの男の子が即座につぶやきました。
 その言葉は、
 「かみさまの力をかりればいいんだよ」
 泥団子を壊してしまう友達のために、その場で遊んでいた皆でお祈りしたそうです。
 それからというものは、泥団子を壊されることが一切なくなりました。
 「おはよう!会えてうれしい!」
と、門の前で飛びついてくる三歳児がいます。毎朝恒例のその儀式は、新米園長の私にとって、何よりの元気の素です。
 その一言で一日のパワーをもらう私、そしてその一言を発することで安心して保育室に向かう三歳児。
 子どもたちを支えているつもりの私ですが、実は逆に支えられているのです。子どもたちと私たちは、お互いに支え合い、育ちあう関係にあります。

子どもたちをわたしのところへ来させなさい。
神の国はこのような者たちのものである。
 (マルコによる福音書10章14節)

 神様から託された子どもたちと日々関わりながら暮らす私たちは、幸せです。子どもたちの成長していく場面に立ち会うことができ、キラキラと輝く宝石のような言葉との出会いがあるのですから。
 子どもたちを取り巻く環境は大きく変化し、幼稚園の置かれている現状は、極めて厳しい状況にあります。運営面においても経営面においても、課題山積です。
 しかし、どんな厳しい状況にあろうとも、何のために幼児教育をしていくのか、何を目指した幼児教育をしていくのか、その意味と使命を自覚し、今年も希望を持って進んでいきたいと思います。