東北学院幼稚園

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年頭所感-島内久美子園長-

2021年01月04日



 
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 幼稚園
園長 島内久美子
 

未来を輝いて生きる子どもたち

 新しい1年の始まりに、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 幼稚園の1年を振り返りますと、2019年度は区切りを最後まで迎えることができずに3学期が終わり、始まった2020年度は6月からのスタートとなり、当初は子ども達も教職員も戸惑うことばかりでした。友達と話すこと、体を寄せ合い遊ぶこと、元気に歌をうたうこと、子ども達が楽しいと思う言動は制限され、楽しみにしていた行事は殆どできず、人とのかかわりの中で様々なことを学んでいく子ども達にとって、三密を避けての日常はあまりに酷な環境でありました。そしてそれを知りながらも感染防止対策に翻弄され疲弊していく保護者の方々、教職員でしたがそのような状況の中、お天気になったと喜び、虫を見つけたと歓声を上げ、マスクをしながらでも友達との会話を楽しみ、今夏の酷暑の中でさえも汗をかきながら外で遊び、「幼稚園、楽しいね」と笑顔で言える前向きな子どもの心に、この状況下でも喜びを持って生きることはこんなにもたやすいことなんだと教えられ、励まされてきました。

 現在日本は教育改革の只中にあります。文部科学省によると「真摯な取組が着実に成果を上げつつある一方で、わが国の子供については、判断の根拠や理由を示しながら自分の考えを述べたり、実験結果を分析して解釈・考察し説明したりすることなどについて課題が指摘されることや、自己肯定感や主体的に学習に取り組む態度、社会参画の意識等が国際的に見ても相対的に低いことなど、子供が自らの力を育み、自ら能力を引き出し、主体的に判断し行動するまでには必ずしも十分に達しているとは言えないのである」と課題として述べられています。
*文部科学省「2030年の社会と子供たちの未来」より引用

 教育改革はこのような問題点を克服するため、「暗記型から思考型へ」「自分で考え、表現し、判断すること」を重点項目としています。このような国の指針を読むたびに、幼児期の大切さを思います。自分の興味あることを満足するまで出来る環境の中でのびのびと遊ぶことは、自分で選び、行動することへの意欲、自信につながることでしょう。子どもが思いがけない行動をとり、予想を超えた考えをぶつけてきた時に、大人にとって不都合であったとしても、大人の常識の範疇で判断せず、まずは聞いてもらえたら、始めから否定せず「それもいいね!」といってもらえたら、どんなに考えることが楽しくなるでしょう。それと同時に人との交わりの中で互いに認め合う経験を十分出来る時間を確保することの大切さも思います。友だちと思いを通わせ、信頼できる大人の中で「あなたはそのままでいいんだよ」と愛される経験をし、自己肯定感が育まれた子どもは自分を表現することに対して抵抗感もなくなることでしょう。

 東北学院幼稚園は、子ども達の根底に神様の愛が根ざし、隣人愛の精神に基づいた思考力、表現力、判断力を培い、未来を輝いて生きる子ども達のよき学び舎となるよう今後も努めて参りたいと思います。

 今年も皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。